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Yoshitaka Iwamoto -Reference-

感性の覚醒のための

10月 2015

ぶん=ルイズ・アームストロング え=ビル・バッソ やく=佐和隆光 「レモンをお金にかえる法」

新装版 レモンをお金にかえる法

絵本は子供の想像力を豊かにする為だけにあると思っていた。この本は、子供に社会の仕組みや専門的な用語をわかりやすくそして面白く伝える。その例えがレモネードだというのもかわいくて楽しい。専門的な知識をわかりやすく簡潔に表現できるということは、筆者がそれを正確に理解しているという証拠だ。

筆者がどうやってこういう物語を思いついたのかは想像するばかりだが、実際に小さな子供に説明した経験が基になっているのではなかろうか。必然と高度な知識を噛み砕いて面白おかしく話さなければいけなかったはずである。ユーモラスな冗談や言葉は、案外子供との会話の中に本当に使われたものかもしれない。

この本の解説にもあるが、日本には経済を知るという文化があまりない。小さい頃に絵本を読んだ記憶はあるが経済を語るものはなかった。小さい頃は、選り好みせず手当たり次第にどんな本でも読んでみるべきだったと思う。子供の時に読む本とは親の好みや価値観に左右されていることが多い。僕の家には経済を重要だとする価値観が低かったのだろう。こういう絵本がある事が新鮮に感じられる。この本は、中学生の国語の教科書でも推薦されている。他にも掲載されている本を調べて読んだが、実際面白いものが多い。当時は興味が無かったが、今になって買い集めている。私は個人的に人間の価値観は、大人になってから変わることはないと思っている。いま読んでいる本の影響も、中学生の頃読んだ本に比べるとなんてことないだろう。でも自分に足りないものが何かようやく解りかけてきたこの歳になって、専門知識を少年のような心持ちで眺めるのも楽しいものだ。

レモンをお金にかえる法 “経済学入門”の巻 / ルイズ・アームストロング 【単行本】

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竹内一郎 「人は見た目が9割」 ー正直な法則

人は見た目が9割 (新潮新書)

ちょっとドキッとするタイトルだが、読んでみると説得力がある。本の核となっているのは、コミュニケーションに於いて言葉で伝わる情報量はとても少ないないということだ。例えば見た目や服装、仕草によって伝わる情報の量や質は変化する。筆者は漫画家でもあり、キャラクターの印象を作るための法則も紹介されている。髪型を変えるとどのように印象が変わるのかとか、マンガは何故モノクロかといったテーマはとても面白かった。

しかし、人と出会う度にその人の性格を分析してばかりいるのも嫌な奴だと思う。僕としては自分が不利な立場に回らないようにする為の予防としてこの本を参考にしたい。もしくは、自分がどう見られたいかと実際の自分に大きな齟齬があれば、この本に書かれていり法則を利用すればいい。

見た目の印象だけでなく、行動や仕草もその人の心理を表している。電話をしながら手遊びするのは緊張の表れだそうだ。膝やつま先が向いている方に人間は興味の対象があるというのも面白い。私たちは、他人の心理を知りたいと思って言葉ばかりを気にしているが、実際はそれよりも正直な要素がたくさんあるのだ。色や匂いも重要で、その人の心の状態を表しているそう。その他にも声のトーンや姿勢など、無意識に人の印象を決定する要素がある。

言葉ばかりに気を取られて損していると思った事がある人にこの本は価値がある。言葉は嘘をつく事ができるが、嘘をつくことができない要素というのも人間にはあるのだという事を、わかりやすく教えてくれる。他人の本心を知るヒントに、そして自分をよく見せる方法としてこの本は知っておきたい知識を提供してくれた。

人は見た目が9割 「超」実践篇

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小林秀雄「Xへの手紙」

Xへの手紙・私小説論 (新潮文庫)

「とまれ小説を書こうと思って書かれた小説や、詩を書こうと思って書かれた詩の氾濫に一切の興味を失って了った今、俺は他人のそういう言葉が、俺の心に衝突してくれる極めて稀な機会だけを望んでいると言っていい。」

例えばブログを書くとか、もしかするとコンセプチャル・アートでさえ、この言葉の前では無意味だ。制作の意図など堂々と語れるだけ正常な精神の作品だ。くだらない。在り来たりとは、意図を持った作品を言うのかもしれない。論理を盾にしなければ意味を持たない作品。そこにこそ、表層という胡散臭さがある。まず心に衝突する作品は、表面と内面が串刺しにされて一つだ。

x2

「君は解るか、余計者もこの世に断じて生きねばならぬ。」

非効率的、非生産的な生き方を余計と呼ぶとしても、それでも生きなければならないと腹を括った者がどれだけいるか。

他人の目を気にして生きる疲れの果て、罵られたならさらに孤立することを選べ。

愚痴を言われても見下されてもともかく、生きなければならぬ。

「社会のあるがままの錯乱と矛盾とをそのまま受納する事に堪える個性を強い個性という。」

唐突に、一行の断定が心を捉えて、反論する相手を探し周っていた苛立つ心の運動が静かに鎮まりかえり、その一行を真似して文字を書きなぐっている。文体を真似すればするほど内容が浅はかに感じられ恥ずかしいほど稚拙だ。この文章は、書こうと思って書かれたものではないと気がつくのは、それがまるで口語と文語を両方かねていて、そして即興的だからだ。それは幾つもの真理を語る。

「人は愛も幸福も、いや嫌悪すら不幸すら自分独りで所有する事は出来ない。みんな相手と半分ずつ分け合う食べ物だ。」

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谷川俊太郎「二十億光年の孤独」 詩の英訳

二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)

Two Billion Light -Years of Solitude

Human beings on this small orb

sleep, waken and work, and sometimes

wish for friends on Mars.

I’ve no notion

what Martians do on their small orb

( neririing or kiruruing or hararaing ).

But sometimes they like to have friends on Earth.

No doubt about that.

Universal gravitation is the power of solitudes

pulling each other.

Because the universe is distorted,

we all seek for one another.

Because the universe goes on expanding,

we are all uneasy.

With the chill of two billion light-years of solitude,

I suddenly sneezed.

(二十億光年の孤独)

集英社文庫から出版された谷川俊太郎の「二十億光年の孤独」は、詩の英訳がついている。解説を読んでみると谷川俊太郎の詩の才能を見いだしたのは実の父親と友人だった三好達治だそうだ。詩を書いた当時のノートの写真が載っていて、とても簡潔に丁寧な字で書かれているのに驚いた。

僕が学生の時、大学に講演に来たのを今でも覚えている。いくつかの詩の朗読をして、残った時間に学生達の無茶な質問に優しく答えたりしていた。とても気さくな印象だった。

谷川俊太郎の詩には難しい専門用語が多用されている訳ではない。だから、英語も優しい単語が多い。居心地がよくて暖かい。まるで炬燵にはいってゴロゴロしている時のよう。けれど、この感覚を外人に伝えるためにはどうすればいいのだろう。詩の英訳を何度も読めばいい単語が掴めるかもしれない。

 

Burial Mound Figurine

Every feeling and quite time covered over with moss have sunk down into your brain.

Having endured 2.000 years of weight in the depths of your eyes,

your mouth is tightened by some grand secret.

There are not tears, laughter or anger in you,

because

You always cry, laugh and get angry.

There are no thoughts or feelings in you,

but

you always absorb things and they remain forever.

You are a pre-human human, born straight out of earth.

Since God’s breath was insufficient, you now boast

pure naivete and good health.

You are a repository of the universe.

(埴輪)

 

A Painting

Across the uncrossable river

is an unscalable mountain.

 

Beyond the mountain, perhaps, lies the sea,

and beyond that, perhaps, a town.

 

The clouds are dark-

Is imagining sinful?

 

There is such a painting

in a white frame.

(絵)

A Vapor Trail

A vapor trail:

the jubilant cry of children,

looking, longing….

 

A vapor trail:

a work of art,

a phrase of a fleeting hymn

painted on an infinite canvas.

 

( How deep the sky in this moment.)

 

A vapor trail

and

the spring sky.

(飛行機雲)

 

A Cloudy Day (After seeing Uncle Venya)

Some people were asleep in spite of the noisy ado and tears on the stage. I would have liked to talk to the servant before anyone else. By virtue of his silence he became a hero. I peeked under his feet in order to trust the earth, and in order to trust people who would be alive 200 years hence, looked directly at his eyes. You silent servants up there on the stage; send me a horse and carriage. I’ll leave, too, not knowing whether happiness or unhappiness awaits, and no matter which one came first. With eyes dry and wide open, I’ll leave. Cloudy. This sky will go on being. So will all the people under it. Age-old coughing, youthful shouting, lost tears, unknown laughter. Foolishly, and for foolishness’ sake alone.

(曇)

-Shuntaro Tanikawa

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松本人志 「松本」の「遺書」

「松本」の「遺書」 (朝日文庫)

天下のまっちゃんがこの本を書いた頃、僕は中学生だったと思う。この頃からまっちゃんはカリスマ的な人気があるけれど、この時期は特に悪口が多かった。人に嫌われても構わないというオーラが全てに出てたし他に追随を許さない、自分が一番面白いという強い自負があった。賞なんて糞食らえだとか、褒められると気持ちが悪いとか言いたい放題だ。思い出すと昔は自分もそういう人間になりたいと心底思っていた。いつの間にか、他人に媚びるようになって、最近は特に頭ばかり下げている気がする。俺は何故、大学にお世辞を言い、賞に頭を下げながら作品を作らなければいけないのか。誰もそんなこと強制してはいないのである。だんだん他人が怖くなってきたにだろう。もしくは、自分がいい作品を作っている自信がないのかもしれない。もしそうだとしたら、ちゃんと作品を制作していないからだ。いや、美術が好きではないのかもしれない。ここでハッキリしよう。俺は美術が好きだ。俺が嫌いなのは、いつも偉そうでくだらない作家達なのだ。この本を読みなおしてハッキリとわかった事がある。堂々としなければいけないのだ。貧乏であることもコンプレックスがあることも、すべては表現の糧となるのだ。他人を頼りにしたり他人に媚びる必要はないのだ。楽しそうにすること。まっちゃんがこの本を書いたのは31歳のとき。俺も勢いをなくしてはいかん。

松本人志は当時と比べて随分変わったが、あれだけカリスマ的な人気を誇るお笑い芸人の30歳前後の状態を読むのは単純に楽しい。時代だとか環境だとか関係なく実力のあるやつは有無を言わさず評価されるという事実をしっかりと体現している。

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池田 光 「中村天風 怒らない 恐れない 悲しまない」

中村天風 怒らない 恐れない 悲しまない (知的生きかた文庫)

宇野千代、松下幸之助を初め多くの著名人に影響を与えた中村天風。心身統一合氣道の創立者、藤平光一も彼から学んだ。

その実践哲学をまとめたのがこの文庫。著者は経営コンサルタントとして活躍している。

天風哲学の特徴は、無意識または潜在意識を積極的にすると繰り返し書かれていることだと思う。「寝がけに積極的なことを考える」や「鏡に向かって自己暗示をかける」など自分の観念要素をプラスにする方法が多く紹介されている。先日、テレビで朝青龍が鏡に向かって毎日自分に檄を飛ばしていたと話していた。自分と向き合い、苦しい時も心を積極的な方向へ自ら導いていくことは勝負の世界を生きる者にとって欠かせない。

この本を読んでから、友人や知人がどのような言葉をつかっているか注意してみると消極的な言葉がとても多いことに気がついた。自分もそういった言葉を無意識に多用している。日常で消極的な考え方をしないように意識することはできないこともない。しかし、本当に悲しいときや苦しいとき、消極的にならないよいにする事はとても難しい。この本に出会ってから数年になるが、未だにクヨクヨしてしまうことがある。考え方を変えることが難しい場合は、姿勢を変えること。人間は消極的になると無意識に内向きになる。この本で紹介されているクンバハカ法はとても効果がある。まず、肛門を締め、肩の力を抜き下腹に力を充実させる。これを行うと不思議な事に心が落ち着いてくる。もし、常にこの姿勢を保つことが出来たならいつも積極的な心持ちで生活することができるだろう。

心と体を積極的にする方法が分かりやすく解説されていて、また筆者の文体も力強く頼もしい。

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村上春樹 「沈黙」

沈黙 (集団読書テキスト (第2期B112))

中学二年生の国語の教科書で推薦されていたのを見つけて購入した村上春樹の短編。ボクシングのジムに通う主人公の大沢が初めて人を殴った時の出来事を告白する。その時の出来事がきっかけで大沢は同級生の青木と仲違いをする事になる。この本の中で、特に大事にされている言葉は、「深み」だ。「人は勝つこともあるし、負けることもあります。でもその深みを理解できていれば、人は負けたとしても、傷つくことはありません。」、「試合をしていると、ときどき自分が深い穴の底にいるみたいな気がします。」と大沢は言う。

大沢の語りで物語が進行していくので青木の本心を知ることはできないし青木の人物像は大沢の印象がすべてだが、読み進めていくと読者は大沢と青木のどちらかに無意識に感情移入してしまうのではないだろうか。物静かで誠実な大沢の性格に親近感を覚え、何かがきっかけで他人から疎外されたことがあるなら、大沢の語りはまるで自分の代弁であるかの様に感じられると思う。

もし、自分が青木に近いと思うなら大沢の話しは、苛立たしく感じられるかもしれない。深みを知らない青木は、悪人として描かれているからだ。しかし、青木に親近感を覚えることもあるあるだろう。もしくは、青木の話しを盲目的に信じてしまう連中に自分を投影することあるかもしれない。そんな場合でも、「深み」というものの存在を知らなかった自分に気がついて欲しいとこの物語は訴えているように読める。

他人との勝ち負けではなく、誰からも見えない深い穴の中で暗闇を相手に戦うボクシングと小説には共通するものがあると作者は感じているのではないだろうか。沈黙して自己と対峙したことがある者は、その経験がない者との決定的な違いを嗅ぎ分ける。

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アントニー・ジョン・カミンズ「イギリス英語の悪口雑言」 ー リアム・ギャラガーのスラングを理解するために

イギリス英語の悪口雑言辞典―True English

オアシスのノエル・ギャラガーのインタビューを聞くと、何を言っているのかさっぱり解らない。アクセントが強くてさらにスラングが多すぎる。タダでさえイギリス英語は発音が独特なのに、労働階級出身のマンチェスターなまりの喋り方はさらに難しい。英語をいくら勉強してもわからない単語は出てくるものだと思うが、教科書や参考書の英語を勉強すれば外人と喋れるようになる訳ではない。実際、ミュージシャンや映画俳優がインタビューで、もしくは作品の中でスラングを連発しているのも事実である。

この本は、特にイギリス英語のスラングをまとめた辞典で、ノエル、リアム・ギャラガーの暴言を理解するにはとても便利だった。

第1章の「感情を表す表現」はとても勉強になった。実際イギリスで外人が使っていたものも多いし、Facebookのコメント等で見たことがある表現もこの本のおかげでようやく理解することができた。こういった単語は外人に直接意味を聞くのも躊躇いがあるし、誰かが教えてくれるものでもないから自分である程度知っておいた方がいいと思う。この本に載っている全ての表現が悪口だという訳ではなく、褒め言葉や上流階級が使う表現なども載っているのでいい知識になった。実用的な単語ももちろん載っている。

しかし、知ったところで発音が解らないのは残念だ。だからと言って筆者に音声CDをつけてもらうのもどうかと思うが。結局はリアム・ギャラガーのインタビューを聞くのが一番差し支えない。この本を読み終えた後感じたことは、リアム・ギャラガーの英語は思っていた以上に汚かった。Just wicked. Fuckin wanker. 彼の暴言をダイジェストにして付録にすればいい。

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「普通がいい」という病 泉谷閑示 ー不眠とは死ぬに死ねない状態である

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)

この本は、鬱やパニック症候群に代表される精神的な疾患についての対処法をまとめたものだ。この本の特徴は、引用が多くされていることで文学的、哲学的なものが特に多くみられる。まず章の始めに引用があり、そしてその文章について精神医学、心理学からの見解や解説が書かれている。中原中也やミシェル・フーコー、ニーチェ、茨木のり子、夏目漱石、親鸞など比較的、私たちに馴染み深い作家の文章もありとてもわかりやすい。この著者はとても読書家だと感じた。

この本を読んで特に感銘を受けたのは、まず「自己形成のイメージ」。自己を形成していく上で、足りないところがあれば何かを足していかなければならないと考えるのではなく、大理石を彫刻するように自分の核に向かって余計なものを取り除いていくというもの。

もう一つは、「感情の井戸」という考え方。感情には表に出る順番がある。それは、怒、哀、喜、楽の順番で、まずネガティヴな感情である怒と哀が意識に出て来なければ残りのポジティブな感情が出てくることが出来ないというもの。

最後に、「不眠とは死ぬに死ねない状態である」という箇所。これは、「今日という一日を生きたという手応えがない」という未練があるから眠ることができないのだという考え方である。

これまで精神的な問題について書かれた本はいくつか読んだが、この本には他の本には書かれていない新鮮な考え方が多い。特に、詩や小説、時には横尾忠則の文章など芸術的な文章から筆者の見解が説明されることが特徴的で、そういった分野に特に関心がある人はとても理解しやすいだろう。普通という概念がどれだけ曖昧なものか、これまでの先入観を払拭してくれる。

 

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