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Yoshitaka Iwamoto -Reference-

感性の覚醒のための

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音楽

デュアン・オールマンのギター セッティング

デュアン・オールマンが気に入っていたギターはギブソン レスポール。1957年のゴールドトップとサンバーストのレスポールが有名なのではないでしょうか。最近、見つけた写真では1968年の黒のギブソンレスポール カスタムを弾いていた時期もあったようです。

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デュアン・オールマンのチューニングは、オープンEかオープンA、曲によってはレギュラーチューニングで弾いていたようです。Statesboro BluesはオープンEでしょう。
アンプは、初期の頃はVOX Super BeatleやFender Blackface Twin Reverb。Marshall Bass 50W Model 1986にJBLのスピーカー。エフェクターは基本的に使わないけれど、たまにVOXのファズを使っていたそうです。

最近、デュアン・オールマンがライトハンド タッピングをしている?写真を見つけました。もし本当にしていたなら、どんな音を弾いていただろうかと考えるだけで楽しくなります。

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ジョージアにオールマン・ブラザーズ・バンド・ミュージアムというのがあるのを見つけました。いつか行ってみたい!!

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デュアン・オールマンのレスポール

The Allman Brothers at Fillmore East

最近、インスタグラムやピンタレストで画像を簡単に検索できるようになったので、自分の好きなミュージシャンのレア画像を沢山見つけることが出来るのが嬉しい。昨年ごろギブソン レスポール ゴールドトップ 1957年ヒストリックコレクション を購入しました。当初は56年のP90のピックアップがついたギターを探していたのですが、なかなか良いものが見つからず結局57年のモデルを購入しました。

手元に届いてからピックガードを外してみたり、弦高を調整してみたりしていたのですが、ある時ピンタレストでたまたま見つけたデュアン・オールマンの写真がとても不思議で気になっていました。

デュアン

デュアン・オールマンが持っているギターはギブソンのゴールドトップ ハンバッカーで僕が購入したものとセッティングはほとんど同じはずなのですが、何故かピックアップが黒色のものがついているのです。この時代には、ピックアップメーカーはまだなかったはずでピックアップを付け替えたとは考えづらい。しかし、デュアン・オールマンが持っているギターはギブソン ゴールドトップには通常、銀色のハンバッカーがついているはずです。調べてみた結果、ハンバッカーの銀色のカバーを外しただけだったとわかりました。元々、ギブソン社のハンバッカーは黒色でそれを取り付ける際、銀色の鉄のカバーをつけているのですが、デュアン・オールマンはこのカバーのはんだをとって使っていたようです。

不思議なのは、このカバーを外しても音が変わることもないし、たいした利点が見つからない事です。もしかしたらビジュアルが気に入ったのか、もしくはピックアップのカバーを外すと出力がよくなると考えたのか、結局は推測するばかりですが、僕はこの写真を見るのが大好きです。デュアン・オールマンがちょっとでもギターを良くしようと考えているのが伝わってきてカッコ良いし、自分がデュアン・オールマンと同じギターを持っているが嬉しいからです。自分のもカバーを外して同じようにしました。これで僕のギターの音色も空を飛ぶでしょう。

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マーチン・スコセッシのブルース■タジ・マハール

マーティン・スコセッシのブルース

ハリウッドの映画監督の中で音楽と関わりが深い人といえばマーチン・スコセッシの名前が挙がるだろう。2003年に公開された「The Blues」という映画を記念して、彼が選曲したブルースの名曲をマーチン・スコセッシ・プレゼンツとしてシリーズ化したのがこのCDだ。他にもエリック・クラプトンやB.Bキング、ロバート・ジョンソン等も発売されている。マーチン・スコセッシは選曲がいい。

タジ・マハールの初期の名曲集めたこのCDを手に取ったのは、彼がオールマン・ブラザーズ・バンドの演奏で知られるステイツボロ・ブルースに影響を与えたと聞いたからだ。デュアン・オールマンのスライドギターがとても印象的なステイツボロ・ブルース。聴くと一目瞭然で、デュアン・オールマンはオリジナルであるブラインド・ウィリー・マクテルよりもタジ・マハールの演奏を参考にした。

演奏にはライ・クーダー、ジェシ・エド・デイビスもクレジットされている。タジ・マハールは比較的、白人のミュージシャンとも仲が良かったようだ。

タジマハール

インターネットでタジ・マハールを検索するとフルアコやドブロを持った写真が沢山でてくる。カリビアンやジャズを意識しながらブルースと他の民族音楽を合わせたようなサウンドが彼の特徴だ。曲のクレジットを読むと、ハーモニカ、マンドリン、フルート、バンジョー、スチール・ギター等も記載があるし幅広くなんでも演奏できる器用な人だ。ステイツボロ・ブルースだけでなくダスト・マイ・ブルームもスライドギターがかっこいい。3曲目のコリーナにはピアノでアル・クーパーも参加している。

本格的なブルースでロックな気分になりたい時、是非このアルバムを勧める。

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Tha Blue Herb 「STILLING, STILL DREAMING」

STILLING STILL DREAMING

Tha Blue Herbのファースト・アルバムが発売されたのは1998年で今から17年前。このアルバムを聞いた時は高校生だった。友人に勧められて買ったこのアルバム、当時一番よく聴いていたのは「SHOCK SHINEの乱」だったのをよく覚えている。ショクシャインとは江戸時代のアイヌ人首長の事でTha Blue Herbのリリックによく登場する「北からいただく」という台詞のようにこのタイトルは、北海道からシーンを変えてやるという革命の意気込みを現したメッセージだろう。アルバム全体に流れるどこか暗い洞窟の中にいるような雰囲気は当時異様に輝いて感じられた。

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当時は曲やトラックにばかり興味があったが最近は彼等のリリックを読むようになった。そうしてもう一度聴いてみると、「弧憤」の語りに心を掴まれる。この曲のリリックは歌詞カードに載っていないから、彼等にとっては曲という認識ではないのかもしれない。しかし、当時のTha Blue Herbの心の内を最も正直にダイレクトに表現しているのはこの曲だろう。そして、1998年にこの曲で彼等が主張した事は実際に達成された。口だけではなく彼等は宣言したことを実現した。それがTha Blue Herbの揺るぎない実力の証拠だ。

このアルバムを買ってから数年後、20歳を過ぎた頃、何気なくCDを手にとってケースを開くと、そこに吉本隆明の「戦いの手記」という詩の引用がデザインされているのをみた。その瞬間、背筋にゾクゾクと鳥肌がたったのが忘れられない。その時から僕は彼等の音楽と生き方を一つの思想としても信用するようになった。その詩の引用の後に続く、彼等の言葉の一部を今日は書き留めたい。

「言葉と音は一度も甘やかされずに痛みの美学は完成した 状況は黙殺から完服へ 専門家を自称する奴は一番うしろへ下がれ」

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パーシー・スレッジ 「パーシー・スレッジ ベスト」 ~バラードの名曲

ベスト・オブ・パーシー・スレッジ~男が女を愛する時

今年、2015年4月に亡くなったパーシー・スレッジのベストアルバム。代表曲のWhen A Man Loves A Womenを含め他にもソウルの名曲のカバーがたくさん収められている。When A Man Loves A WomenのギターはDフラットなので驚いた。3曲目のPut A Little Lovin’ On MeもギターのキーもDフラットだ。

パーシースレッジ

英文の解説を読んでいるとパーシー・スレッジのかっこいい言葉がのっていた。”Most artists judge their success by how much noise and excitement they create but I prefer my audience to be quiet.” (ほとんどのアーティストは、どのくらい興奮と大歓声をつくったかで成功を評価するが、私は、観客が静かになることを好む。)

確かにWhen A Man Loves A Womenを聴いていると静かに聞き耳たててしまう。聴き終わるといい曲だったなぁとロマンティックな気分に浸ってしまう。こんなに雰囲気のあるバラードもなかなか無い。あの高い声が気持ちいい。

他にもジェームズ・カーのThe Dark End of Streetやオーティス・レディングのTry A Little Tenderness も収録されている。

もちろんパーシー・スレッジの歌声もすきだけれど、その後ろで伴奏するバンドの音を聴くのも楽しい。パーシー・スレッジが歌いやすいように気持ちよく歌うことができるような音量で、リズムで演奏できるバックバンドはカッコいい。黒人独特のあのウキウキするようなリズムと音色は邦楽では聞けない。レコードで聴けばさらにお洒落だ。

車の中で気がつくとWhen A Man Loves A Womenを口ずさんでいたことが今までに何度あったか。気持ちよく耳に残る歌声とはこういう声に違いない。

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デヴィッド・T・ウォーカー 「LIVE IN TOKYO AT COTTON CLUB 」 ー達人の右手

LIVE IN TOKYO AT COTTON CLUB [DVD]

デヴィッド・T・ウォーカーは本物のギターの達人だと思う。当時、このDVDが発売されるのを待ちに待っていた。僕が学生だった頃は、youtubeに動画も少なかったから彼が動いている姿を初めてみることが出来た。驚いたのはアップピッキングが多いこと。ダウンピッキングが多くなるのが普通だがデヴィッド・T・ウォーカーはピックの持ち方も独特で、優しくなでるようにギターを弾くのが印象的だった。ネックに近いポジションで弾くのも特徴的。ギターの達人は右手が違う。
ギターだけでステージをまわせるのも凄い。曲のメロディーと即興的なアドリブのバランスがちょうどいいのだと思う。

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持っているギターは、Carruthers Guitar。アンプはFender Hot Rod DeVille III 410。達人はセッティングも違うな普通とは。
ギターリストは歳をとればカッコ悪くなるイメージがあるけれど、デヴィッド・T・ウォーカーは別格だ。いつもどこかソウルフルで、でも職人のように熟練されている。ドリカムを筆頭に一緒に演奏していた日本人のミュージシャンがいつも羨ましい。マービン・ゲイの横でギターを弾いていた人と一緒に演奏できるなんて最高だ。気さくな人なのか誰とでも演奏しているイメージがある。バンド・オブ・プレジャーもメンバーは日本人だったし、来るもの拒まず的なモットーなのだろうか。もしくは、どんなミュージシャンと演ってもいい音楽を演奏する自信があるか。いや、たぶん両方だ。
歳をとったらこんなギターリストになりたいと思う。余計な力が抜けて、でも魂はギラギラ燃えているというような。
真似してピックの持ち方を変えてみた。俺もアップピッキングを多くしよう。試行錯誤の繰り返しだ。困ったらこのDVDがあるからどーにかなるさ。

 

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Envy 「Insomniac doze」

Insomniac Doze

タイトルのinsomniac は不眠症の、dozeはうたた寝という意味で、これからもこのアルバムがどれだけドープなものなのか想像できる。特に僕が好きなのは、Night winter と A warm roomとその繋がりの部分。

Envyの音楽が外人にも人気があるのは、その独特な乾いたギターの音と遠くで聞こえるような語り、そして突然全てを破壊するように始まる大音量のノイズと叫びだと思う。歌詞は哲学的な表現が多く、例えば「虚無の時に踏み出し」とか「傷めて止まる巡る水」とか個人的で抽象的な言葉で続く物語を想像させる。その意味は捕らえることができたようで、だが、実体は無い。この歌詞は、断片的に集められた言葉を紡いで書かれたものだろう。

その詩に明るい表現は少なく哀しく暗い言葉が多い。それは、そういった言葉を叫ぶ事で、またその言葉に乗せて音をかき鳴らすことによって暗闇でもがき、次への糧を掴み取ろうとする表現であると思う。

このアルバムはそういった世界観がジャケット写真や歌詞のフォントにも徹底してデザインされていて、音と言葉だけでなく写真やブックレット使われている色を通じてもEnvyの音に浸ることができる。

A warm roomは、最近のライブではアレンジがされている。始まり方や終わり方もこのレコーディングと違う。僕はライブの方が好きだ。録音よりもライブの方がかっこいいバンドを尊敬しているからだ。A warm roomも新しいアレンジがライブ毎にあり、飽きない。

初期のEnvyはエモコアのジャンルだったと思うが、最近のアルバムはジャンル云々ではなくEnvyでないと演奏する事ができない音楽だと感じる。

繊細な音から急に始まる嵐のようなノイズは破壊的だ。歌詞が全て、日本語で書かれているのも独特だ。聴けば、「The Unknown grow」の「声さえ届けばよい この響と心の証」という一節のように、語りと叫びと、それと共に響く音が無意識にまで無限に広がる鼓動打つ。

Envy is a Japanese rock band formed in Tokyo in 1992. They are signed to Rock Action Records in Europe and Temporary  Residence Limited in North America, though originally they worked with Level Plane Records. Initially influential in the post-hardcore scene, Envy more recently in their career has grown to include elements of post-rock. Vocalist Tetsuya Fukagawa was featured on the song “I Chose Horses” from the album Mr. Beast by Scottish post-rock band Mogwai, the same band that owns and operates Rock Action Records.

 

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Tha Blue Herb 「LIFE STORY」

LIFE STORY

数日前 tha BOSSの新譜が発売されたらしく、注文してから届くのを待つ間、数年前のアルバム「LIFE STORY」を聴いている。

まるで自分の境遇を代弁してくれているのでないかと感じさせてくれる作品はそう沢山あるものではない。「MAINTAIN」 や 「MAINLINE」、「SUPA STUPID」の初めの三行がどれだけおれを鼓舞してくれたか。当時から、作品をつくれば散々叩かれ、独りで縦横無尽にやってやると強く決意したものの、不安で寝るのも怖かったおれの背中を強く押して、その道しか無いと確信させてくれたのはこのアルバムに収録されている音と言葉だ。聴けば当時を思い出し、もっとやれとけしかけて気がつけばアトリエでおれは筆を持っているのだ。

その断定的な口調は、Tha BOSSが自分に言い聞かせている言葉に聴こえ、そしてリスナーへの激励とも感じられる。まるで、思想を共有しようじゃないかとTha Blue Herbが右手を差し出しているかのようだ。

逞しい男がそこに在り、苦悩と葛藤の日々が確かに在り、そして、それを堂々と受け止めて返す思想があり、ただ装飾された言葉ではなく経験から生まれた真摯な言葉の本質がある。音は時に落ち着いて、だから語りは静けさに燃える蝋燭の灯のように暗闇に揺れる、まるでジャケットに走る車のライトが点す光のように。

Tha Blue Herbに日本語で曲のタイトルをつけてほしい。一行の日本語で、事実を睨みつけて離さない的確な表現でもって。美術作品のタイトルも同じだ。ここ最近のアルバムで、全て日本語でタイトルがついているものは、「この夜だけは」だけ。残念だ。

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本当におれの作品が良かったならば、声がかかるはずだ。まだだ。まだまだだ。そうだ、明日の約束は断ろう。もっとやらなければいけない事がある。慣れ合いをしている場合じゃない。

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1954年 フェンダー ストラトキャスター

もうかれこれ十数年前に手に入れたフェンダー・ストラトキャスター・カスタムショップ 1954年モデル。持っているギターの中で一番愛着がある。僕のギターの音の基準はこのギターの音だ。見た目は、虎目ネックが特に気にいっている。乾いた独特な音、初めて弾いたときは、パッキパキな音がすると思った。フレットをうちかえたり、ブリッジを付け替えたり、色々なことを実験させてくれた。ギターの構造から音色までギターとはなんたるかを教えてくれた、僕にとって思い出深いギター。

ピックアップをジョー・バーデンに付け替えた。フロントの音はひとまずこれで一段落。
リアの音は薄っぺらいのであまり好きではない。さらに研究が必要だ。
ジョー・バーデンは、癖があって好きなのだがデザインに問題がある。弦が引っかかるのだ。ピックアップの横面をえぐった形状にするのはやめて欲しい。一弦がライブ中に引っかかった事もある。もう一つは、ジョー・バーデン特有のトレブル。耳が痛いという人もいて、きついトレブルが苦手なひとは特にリアは避けたほうが良い。でも、フロントの場合は存在感があると思う。
今は亡きギターリスト、ダニー・ガットンとの共同製作である、ジョー・バーデン。
ギターリストが関わって出来たピックアップだというのがそもそも好きだ。レスポールしかり。ギターリストは積極的に機材の開発に関わるべきだと思う。

ジョーバーデン

一度、ギブソン レスポール57年モデル  ゴールドトップにジョー・バーデンのハンバッカーをつけた人とセッションした時は、何もやっても勝てないと思った。音の存在感が違い過ぎる。
音圧が半端ないのだ。
このピックアップは、音の好き嫌い前にデザインで損していると思う。
音は、癖のある音色を求めている人にお勧め。えげつなーい音がします。

 

Joe Barden ジョーバーデン ピックアップ Danny Gatton T-Style Bridge ダニー・ガットン ブリッジ リア

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