高校生の頃、夢中になった映画の一つ「FAKE」。洋題は、Donnie Brasco。
アル・パチーノとジョニー・デップ主演で、1997年に製作されました。
実際に実在する囮捜査官ジョー・ピストーネをモデルにした映画で、彼自身もこの映画で有名になりました。
最近、本人がインタビューに答えている動画をYouTubeで見つけてとても興奮しました。
映画では、ジョニー・デップが彼の役で、潜入捜査官でありながらマフィアの一員として重要な存在となってゆく葛藤を見事に演じています。
僕が一番好きなのは、映画によく登場するマフィアの口癖「くそくらえ」です。
アル・パチーノ扮するレフティやその仲間達は、良い事があっても悪い事があっても「くそくらえ」と言う、英語では、「Forget about it」、その描写がどこかリアルでマフィアに実際の生活を観ているようでした。また、アル・パチーノのタバコの吸いかたが独特で、よく友人と真似したものでした。
この映画が、日本人にとっても面白かったのは、日本のヤクザ映画に見られる男同士の義理とか仁義とかをテーマにしているからだと思います。
マフィアのメンバーが日本食のレストランへ食事をしに行った時、
ジョニー・デップが、録音テープをしこんだブーツを履いているので、
座敷に靴を脱いで上がるのを拒むシーンが印象に残っています。靴を脱ぐのが嫌だと言って、日本人の店員をボコボコにしてしまうのが可哀想でした。
当時は、実話に基づいたストーリーがあまり多くなかったから、映画の物語が新鮮でした。新しい映画は、映像や撮影の技術が新しくて面白いですが、90年代の映画にも当時の映画にしか無い独特な土臭い雰囲気があります。
当時を思い出しながら鑑賞するのも楽しみの一つです。
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