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Yoshitaka Iwamoto -Reference-

感性の覚醒のための

6月 2016

逃走論 スキゾ・キッズの冒険 浅田彰

逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)

わが逃走

2014年頃からポストモダニズムの本を読む機会が増えました。しかし、そもそもポストモダニズムは私にとって、とても苦手な分野で避けていたので解らず困っていました。そんな話を父親としたところ、浅田彰の「逃走論」を勧めてくれたので読んでみると、とても面白かった。特に、最初の数十ページ、「スキゾ・カルチャーの到来」、パラノ型、スキゾ型の箇所をよんですっきりしました。

この本の中で浅田彰は、パラノ型を偏執型、ひとつのところに腰を落ちつけて一家を構え、それを中心にテリトリーの拡大を図る、社会のなかでは追いつけ追い越せの熱心なランナーである。そして、スキゾ型を分裂型、つねに身ひとつで動き回り、いざというときには一目散に逃げ去る。追いつけ追い越せの競争に追い込まれたとしても、とんでもない方向に走り去ってしまう、と書いていますが、パラノ型の社会があまり馴染めない私にとっては、スギゾ型の説明は魅力的で納得がいきました。この本が出版されたのは1986年、約30年も前で、当時の時代背景もあり、浅田彰はスキゾ型を「逃走」という言葉で表現したのだと思いますが、この言い方は今の自分、そしてそれを取り巻く社会との関係性を考えてもしっくりする気持ちのいい響きだと感じました。

ただ、私は、はスキゾ型の生き方に憧れがあるのですが、完全にはそれに成りきることができないだろう難しい点が少なくとも二つあります。一つは、母性から逃げることは女性という性から完全に逃走することであり、最終的に同性愛になるということ。もう一つは、日本で生まれ教育を受け、大人になった私には、家庭や競争にたいする義務感が少なからずあり、そのパラノ・ドライブ化された資質は、どう頑張っても完全に取り除くことはできないだろうということです。パラノ化されたスキゾ人間。もしかしたら、そういう人は私だけでなく実はたくさんいるのかもしれません。私には、ただ無意識にその状態を楽しんでバランスのとれる人が羨ましい。私は、意識的にその術を身につけなければいけないだろうと思います。パラノ型的性格とスキゾ型的生活の憧れの間で、もがかなければならないだろうといことです。このもがきが、ぼくの逃走であり自立の確立だといいたいところです。 

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歴史的にさぐる現代の英文法 中尾俊夫・児馬修 編書

歴史的にさぐる現代の英文法

現代の英文法がなぜ今のようなかたちをとるようになったのか解説した本である。

歴史的にどのような経緯たどって今の文法が成立したか体系だて書かれているが文体が論文調なので難しい印象をもった。しかし、なるほどと納得させてくれる箇所も多く読む価値のある文法書だと感じた。

例えば、

Thank you は、I thank you の主語 (I) が省略されできた表現である。また、単数形二人称代名詞のthouについての考察や、初期の文法疑問文doを用いない疑問文 について (Read you the book?)

Doが生まれるまでは動詞を主語の前に倒置することで疑問文が成り立っていた、などは私にとってとても面白い内容だった。

さらに、助動詞は動詞が発達して出来た表現であることが詳しく考察されている。また、使役動詞は不定詞が省略されて出来た表現である等、現代英語文法の成立が良く分かった。その他にも、関係代名詞の成立や品詞の歴史的発達なども興味深い。英語を他の言語と比較しながら考察している箇所も分かりやすく、英語がヨーロッパ圏の言葉と違った発達を遂げた経緯が理解できた。

しかし、学術論文として書かれた本なのか言葉や言い回しが難解な箇所も多く、読みやすい本ではない。もう少し、わかりやすく平易な言葉で書いてほしかったと思う。

英語文法の研究として、または英語の歴史的発達をしるものとして読み応えのある本だった。

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デュアン・オールマンのギター セッティング

デュアン・オールマンが気に入っていたギターはギブソン レスポール。1957年のゴールドトップとサンバーストのレスポールが有名なのではないでしょうか。最近、見つけた写真では1968年の黒のギブソンレスポール カスタムを弾いていた時期もあったようです。

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デュアン・オールマンのチューニングは、オープンEかオープンA、曲によってはレギュラーチューニングで弾いていたようです。Statesboro BluesはオープンEでしょう。
アンプは、初期の頃はVOX Super BeatleやFender Blackface Twin Reverb。Marshall Bass 50W Model 1986にJBLのスピーカー。エフェクターは基本的に使わないけれど、たまにVOXのファズを使っていたそうです。

最近、デュアン・オールマンがライトハンド タッピングをしている?写真を見つけました。もし本当にしていたなら、どんな音を弾いていただろうかと考えるだけで楽しくなります。

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ジョージアにオールマン・ブラザーズ・バンド・ミュージアムというのがあるのを見つけました。いつか行ってみたい!!

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